従来から女性の場合、パートやアルバイトといった勤務形態が多く、一般的なカードローンの審査基準になじまなかったため、一部の金融機関では限度額を抑えて借りやすくしたレディスローンを作って対応していました。
しかし、SMBCモビットにはそういったレディスローンは有りません。これはそもそもSMBCモビットはパートやアルバイトでも公平に審査して融資している為でこの点で女性にも安全なカードローンになっています。
ただし、借入れできるとしても、収入額による融資上限はあるので、誰でも利用限度額上限いっぱいまで借入れできるというわけではありません。また返済も単なるリボルビング払いとは違いますから注意が必要です。
一般向けのカードローンと言うのは平均的な会社員を想定して設計されています。このため、平均以下の収入の場合それだけ審査では評価が下がります。女性の場合にはパートやアルバイトが多く審査ではさらに不利になります。
このためそういった女性でも利用しやすいようなカードローンとしてレディスローンと言う利用限度額を低くして審査を緩くしたものを用意している消費者金融カードローンも有り、多くの女性が利用しています。
しかし、女性の場合こういったレディスローンは利用を続けても利用限度額は一般向けよりも低く、不満に思っている人も少なくはありません。できれば、やはり一般向けのカードローンを利用したいという人も多いのです。
一般的なカードローンと言うのは、企業の正社員を利用者のモデルとして設計されています。良く分るのが返済です。返済は月々行うのが標準的ですが、これは会社員の給料が月々支払われるようになっている為です。
企業の正社員ということになると、よほど傾いた会社でない限り月々の収入は安定しているのが普通ですが、日本もバブルがはじけた頃から正規職の社員ではなく臨時職の契約社員とか派遣社員が増え始めました。
こういった社員は正規社員よりも一般的に収入が少なく、しかもいつ雇用関係を切られるか分らないため収入の安定性の評価も正社員よりも下がる傾向が有ります。
さらに、終日雇用ではなく自分の空いた時間に仕事を行うというような雇用形態であるパートやアルバイトも増え、これ等の人の収入の評価は更に下がってしまうことになりました。
ところがカードローンの基本的な考え方と言うのは大きくは変わっていませんので、こういった不安定な勤務形態での審査の評価は低く、通過が難しかったり、最初から申込めなくなっていたりする場合も有ります。
勤務形態による審査の難易度を次にしまします。
勤務形態 | 審査の難易度 |
---|---|
正社員 | 易 |
契約社員、派遣社員 | 中 |
パート、長期アルバイト | 難 |
短期アルバイト | 極難 |
一般的に言って女性の場合パートやアルバイトという雇用形態が多いため、返済能力の評価は低く、一般向けのカードローンの審査に通るのはなかなか難しいと言われています。
長期アルバイトと短期アルバイトの違い
アルバイトの雇用形態として長期に同じ職場で仕事をする長期アルバイトと一日だけとか数日だけとか短期的に仕事をする短期アルバイトが有ります。この2つでは実はカードローンの審査での扱いは天と地ほどの差が有ります。
長期アルバイトの給与は社員と同じように月々支払われる月給制で、月々返済することになるカードローンとの相性が良い訳ですが、短期アルバイトの場合には、例外はありますが、日給と言うのが基本で返済には向きません。
要するに月々の収入が安定していると判断されるものと、月々の収入がどうなるのかわからないものということになり、長期アルバイトはそれなりに評価してもらえますが、短期アルバイトは評価されず、審査通過は難しくなります。
女性に多いパートの場合にはほぼ長期アルバイトと同じような扱いになりますから、カードローンの審査でも審査の対象にしてもらえることがあります。
しかし、消費者金融カードローンとしては女性にも利用者になってほしいという切実な思いが有るのも事実です。
その理由はカードローンに銀行が参入したことから、利用者が銀行のほうに流れてしまって、新たな利用者として女性を考えている為です。
ところが従来からあるカードローンの審査基準をいきなり緩くするのは問題が有り、なかなか女性を迎え入れることができませんでした。そこで登場してきたのが利用限度額を下げ、審査を緩くしたレディスローンというものです。
このレディスローンは例えば一般向けのカードローンの利用限度額を500万円としているところを50万円にして、万一返済がされなくても金融機関の受ける損失を小さくして審査を緩めにしているものです。
しかしこのレディースローンは女性側から言わせると、良いイメージを持っていない人も少なくないようです。そもそも女性を分けて扱っている時点で差別待遇と考える人もいて、かなり敏感な問題を孕んでいます。
また一般向けのローンでは利用を続けることで、収入にもよりますが利用限度額は増やしていくことができますが、レディスローンの場合には上限が低く抑えられているため、それもあまり期待できません。
このように利用者側の女性からすれば、借りやすいとは言っても、不満に思う点がいくつかあるので、利用していても満足感が得られず、一般向けを使いたいと考える人も出てくる訳です。
ところがSMBCモビットの場合特にレディスローンというものは用意されていません。そこでSMBCモビットの申込条件を調べてみると、パートやアルバイトでも申込みができるということになっています。
したがって、これ等の勤務形態の多い女性であっても、SMBCモビットを申込むことに特に障害はありません。つまりSMBCモビットの場合は一般向けのカードローンを収入が少なく多少安定性に問題が有っても申込みができるということです。
ただし申込みができても審査に落とされてしまっては話になりませんが、最低限の基準はクリアできているかについて事前に確認しましょう。
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ではSMBCモビットでの女性の扱いを見ていくことにしましょう。そこでまず、SMBCモビットの申込条件を確認しておきましょう。申込条件は次の通りです。
年齢制限と安定収入については殆どのカードローンで挙げられている項目です。3つ目について明記していない場合も多いですが、SMBCモビットの場合には明確に申込みができると言っています。
もちろんこれにはさらにSMBCモビットの基準を満たすことと言う但し書きが入っているので、こういった勤務形態の人でも、場合によっては審査に通らないことも有るということを示しています。
そうはいっても、この申込条件によって、専業主婦では無理ですが、何らかの長期的な雇用があれば、SMBCモビットの申込みはできると考えることができます。
この申込条件が有るため、パートやアルバイトといった勤務形態が多い女性でも一般向けであるSMBCモビットを申込むことができます。
したがって条件さえ整っていればパートやアルバイトという形であっても利用限度額はレディスローンのように50万円までと言うような制限は無くもっと増額してもらえる可能性も出てくることになります。
もちろん申込みができても、場合によっては審査通過が難しいことも有ります。審査では次の項目が様々な方向から確認されます。
本人が申込んでいるという前提であれば返済能力と信用力が問題で、返済能力は次の2点が問われます。
パートやアルバイトでも申し込めるということですから、安定した月収と言っても有る程度のバラツキは許容されるはずですが、それにも限度はある筈です。
また信用力と言うのは過去に何らかの金融取引上の問題が有れば、融資したお金が返済されるかどうかが心配になるため、審査には通さない可能性が出てきます。
申込みはできても利用出来るかどうかは、こういった点から考えてみる必要が有るわけです。
過去の金融取引がなぜわかってしまうのか
過去の金融取引と言うのは一定期間ではありますが信用情報と言うデータベースに格納され消費者金融間で共有されます。したがって別の消費者金融利用時に返済が行き詰って支払えなかったというような情報が有れば審査には通りません。
この信用情報には何種類かあって銀行が利用するものやクレジットカード会社が利用するものなどに分かれていますが、こういった金融機関が問題視するような情報については各信用情報間でも共有される仕掛けができています。
したがって、消費者金融カードローンだけではなく銀行での取引きで問題を起こしたり、クレジットカードンの支払いで問題を起こしたような過去が有れば、それは消費者金融カードローンの審査の場でも問題視されることになるため要注意です。
SMBCモビットの審査と言うのは利用者の経験談を聞く限り、特別厳しくはないようで敬遠されがちのパートやアルバイトというような人であっても、審査に通っていると考えられています。
ただし、こういった情報と言うのはインターネット上の口コミ情報を通じて伝わってくる場合が多く、これ等を信用するという前提で話さなければなりません。
しかし口コミ情報と言うのは、虚偽の情報も多いため全面的に信用するのは危険です。ただしSMBCモビットの情報と言うのは全体的に見まわしてみて、特別厳しいものではないと考えて間違いないでしょう。
ただし、中には厳しいという人も有り、人によっては審査に通過しなかった場合も有ることが分ります。したがって申込みにおいてはあまり油断しないようにしなければなりません。
誰かが審査に通ったからと言って自分も通るなどと考えるのではなく、客観的に見て自分は返済能力が有るのか、あるいは過去に金融取引で問題が無かったかを考えたほうが良いでしょう。
ただし、審査は通ったとしても、SMBCモビットは消費者金融カードローンですから、貸金業法による管理を受けることになるため、貸金業法に定められた通り、各利用者には融資の上限が設けられることになります。
利用限度額は審査によって決定されますが、審査では利用者の信用を評価して決めています。このため最初はお付き合いが無いことから信用の評価は低く、利用限度額は非常に低く設定されます。
ただしこの利用限度額はお付き合いを進めて、信用評価が高くなれば、見直してもらうことができ、増額してもらうことも可能です。ただしこの場合も法的な上限が有るので、その上限を超えることは有りません。
女性の場合には、収入が少ない人が多いため、一般向けのカードローンが利用出来るとは言え、大きな利用限度額が欲しくても難しい場合も多いでしょう。
このようにSMBCモビットならレディスローンのように少額の利用限度額の上限に掛ることもなく、もっと大きな金額でも利用できる可能性はあります。しかし上限はこれだけではないことに注意しなければなりません。
SMBCモビットは消費者金融カードローンですから貸金業法の適用を受けます、貸金業法には融資できる金額を制限する総量規制と言うものが有り、消費者金融カードローンは貸したくてもその金額以上は融資することができません。
この総量規制の規定とは貸金業者が融資できるのは、全業者合計して年収の3分の1までとされています。これは収入が少なくても返済ができるのはどの程度かと言う議論の中から決められたものです。
SMBCモビットの利用限度額の上限は現在800万円となっており消費者金融カードローンの中ではかなり高い方に分類されますが、法的いに言えばこの800万円の上限まで借りようとすれば、年収2400万円が必要ということになります。
したがってパートやアルバイトは言うに及ばず企業の正社員であっても、そう簡単に借入れできる金額ではないのです。
このため一般向けのカードローンが利用出来るからと言ってあまり過大な期待をしてはいけません。
貸金業法
貸金業法は貸金業者を規制するための法律で、何度か改正されて現在の形になりました。特に直近の改正では総量規制の他にもグレーゾーン金利の撤廃などが行われ、消費者金融カードローンは非常に商売がやりにくくなってしまいました。
総量規制では本文でも触れましたが、融資できる金額に足かせができましたし、グレーゾーン金利の撤廃ではそれまで法律間で上限金利の食い違いが有り、高い金利を付けていたものを低いほうの適用が決められました。
これによってそれまで高い利息が取れていたものが、目減りしてしまい、利益が上がらなくなったうえに、過去に遡って高い金利で取っていたものを低い金利に合わせて取り過ぎた分の返還に応じることになってしまいました。
これらの規定によって消費者金融カードローンの経営体力を奪い、当時営業していた消費者金融カードローンの半数が倒産、廃業に追い込まれました。
しかも利用限度額と言うのはこの法的な上限まで無条件で設定されるわけではなく、これを上限として審査によりそれぞれの利用限度額が決められることになります。つまり利用限度額は年収の3分の1よりも更に少額になる訳です。
審査ではその人の信用を評価して利用限度額と金利を決めています。このため正社員であっても申込時にはまだSMBCモビットとのお付き合いが無い訳ですから、大きな評価にはならず、利用限度額はかなり少額になります。
パートやアルバイトということになると、さらに評価が下がりますから、一般向けで大きな利用限度額が期待できると喜んでいるかもしれませんが、実際には非常に少額しか借入れすることはできないと考えておいた方が無難です。
ただし、この利用限度額と言うのは信用の評価次第で見直してもらうことができます。これが利用限度額の増額と言うもので、SMBCモビットの場合にはSMBCモビットに電話して申し込むことになります。
ただし、信用ができるまでは概ね半年程度は適正な利用を続ける必要が有ります。適正な利用と言うのは借りては返すという極めて普通の利用方法を続けることです。これは少なすぎても駄目ですが、使いすぎても警戒されます。
申込みを行うと、再度審査が行われ、その時点の適正な利用限度額に見直されます。ただし、いくら利用限度額を見直して貰っても、先程説明した法的な上限である年収の3分の1と言う金額を超えることは有りません。
したがってもし大きな金額が必要ということであれば、信用を付けることと同時に、自分の収入を増やし、年収の3分の1と言う上限を上げていく必要が有るわけです。
借入の前に注意しなければならないのが返済です。消費者金融カードローンの場合採用されている返済方式は大抵リボルビング払いです。リボルビング払いは月々の返済額が一定になるため利用者には返済しやすい方式です。
しかしこのリボルビング払いには問題点も有り、SMBCモビットでは借入後残高にスライドさせて返済額を決め以後リボルビング払いにするという方式を採用しています。このため大きな金額を借りれば返済額は増えることになります。
したがって借入する場合には、返済額がいくらになるのか予め確認しておくことが重要で、返済能力以上の返済額になってしまうような借入れはしないようにしなければなりません。それ以上借りてしまうと返せなくなってしまうでしょう。
SMBCモビットに限らずローンというのは返済が完了するまでを言います。そこで返済で心配になるのが月々いくら返済することになるのかということです。そのためには返済方式を知る必要が有ります。
返済方式として有名なのはいわゆるリボルビング払いというもので、月々の返済額を一定にする方式です。、この方式を採用しているのは主に消費者金融カードローンです。
銀行では残高スライド方式と呼ばれる方式を採用しているところが多く、期日を決めてその時点の借入残高にスライドさせて返済額を決めるものです。この場合大きな借入が有れば返済額も大きくなり小さな借入では返済額も小さくなります。
ところがSMBCモビットの場合にはこの両方の方式を折衷したような方式である借入後残高スライド元利定額方式という方式を採用しています。これは借入直後の借入残高にスライドさせ毎月の返済額を決める方式で、返済は一定になります。
月々の返済額は次のように決められています。
借入後残高 | 月々の返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4000円 |
10万円超20万円以下 | 8000円 |
10万円超30万円以下 | 11000円 |
10万円超40万円以下 | 11000円 |
10万円超50万円以下 | 13000円 |
10万円超60万円以下 | 16000円 |
10万円超70万円以下 | 18000円 |
10万円超80万円以下 | 21000円 |
10万円超90万円以下 | 24000円 |
10万円超100万円以下 | 26000円 |
100万円超 | 20万円ごとに4000円増 |
これを見れば分かりますが、10万円以内の利用であれば月々の返済額は4000円で家計にはそれほど影響は出ないでしょう。しかし金額が増せば負担は徐々に増えていきますから、利用するにも十分注意しなければなりません。
リボルビング払い
リボルビング払いと言うのはよく聞く言葉で、要するに元利均等払いを表す言葉とされ月々の返済額が元金返済分と利息分の合計で毎月同額になるような返済方法と理解されています。
しかし実際には何を一定にするかによってリボルビング払いには何種類も有るのです。例えば元本返済分を一定にする方式や残高に対して一定の割合で返済する方式もリボルビング払いの一種と言うことになります。
リボルビング払いは月々一定額の返済となるため、利用者にとって見通しが良く返済しやすい方式ですが、実は借入額が増えてくると月々の返済額のうちに占める利息の割合が大きくなって元本がなかなか減らなくなります。
元本が減らなければ、それだけ返済期間が延びてしまうため、その間に掛る利息が増えることになります。つまりリボルビング払いと言うのは利息が増えやすく業者にとっては別の意味で良い方式なのです。
そこで借入れ前に行ってほしいのは自分の返済可能額を計算してみることです。金融機関の審査と言うのは収入額で判断していますが、これでは返済できる余裕が有るかどうかは分かりません。
そこでまず自分で収入と支出から月々の収支を次ぎの通り計算してみてください。
収支 = 収入 - 支出
できれば過去1年分程度の月々の収支を計算してみてください。支出は季節によって上下すするため、お金のかかる季節についても考慮することができるようになります。
もし収入や支出が1年もさかのぼれないということであれば、自分の返済能力を調べるために、とにかく一月分でも良いので計算してみることが大切です。
この月々の収支が月々の返済額を上回っていれば、返済は可能ということになります。上回ったり下回ったりすれば、返済できない月も有るということです。
返済できない月が有れば、借入はできません。そのためにも自分の収入と支出をよく見直して、正確に計算してみてください。
もし収入は分かるが支出は良く分らないというような人がいるのであれば、たとえ返済ができるとしても、お金の管理ができないということですから、借り入れを考える前に、自分のお金を管理することをまず考えることが必要です。
ここでSMBCモビットの女性利用について纏めておきます。
返済ができなくなると最悪の場合自己破産ということも有るので、返済できそうにない借り入れは絶対にしないように注意してください。