生活していく上でまとまったお金が必要となる場面はいくつかあります。冠婚葬祭や病気、家電や家の修繕など、理由はその人によって違います。
そんな時は、銀行や消費者金融から借りると言う方法があるのですが、その為には審査に通らないといけません。確かに審査に通れば誰でもお金が借りられるのですが、実際には審査に関係する職業や収入以外で見ても様々な人がいます。
今回、日本に住んでいる外国人の場合はどうなのか、SMBCモビットの条件を見ながら考えていきたいと思います。
消費者金融でお金を借りる人は様々です。サラリーマンから公務員、パートやアルバイトの人もいます。自営業の人もいるでしょう。そして、年齢も若い人から定年間近な人もいます。昔は少なかっただろう女性も今は増えました。
そんな中、比率的には少ないでしょうが外国人という場合もあります。顕著に増えたと言う訳ではないでしょうが(外国人が多いのは、観光などの短期滞在の人も多いと言える部分もあると思います。)、それでも日本で働く外国人は多くいます。
外国籍の方も他の人たちと同じように生活している訳ですから、いざという時にまとまったお金が必要な時はあるでしょう。
大手消費者金融や銀行などでは、様々な人たちに対応できるよういくつも商品を用意している所もあるのですが、SMBCモビットのカードローン商品は1つしかありません。
そのカードローン商品を見てみるとこのような内容になっています。
商品概要
対象者 | 20歳以上74歳以下 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません
安定した収入のある人 |
---|---|
利用限度額 | 1万円~800万円 |
利率
(実質年率) |
3.00%~18.00% |
借入の方法 | ATM
振り込み |
返済の方法 | ATM
振り込み 口座振替 |
返済期間 | 最長60回(5年)。ただし、返済能力その他の事情にかんがみ、合理的な理由があるとSMBCモビットが認めた場合には、最長106回(8年10ヶ月) |
返済方式 | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
担保
保証人 |
不 要 |
必要書類 | 本人確認書類
(運転免許証、なければ健康保険証、パスポートのどれかの写し) 収入証明書 (源泉徴収票、税額通知書、所得証明書、確定申告、給与明細書2ヶ月分のいずれかの写し) |
申し込みできるのは、年齢に対する条件と収入に関しての条件があるだけです。細かく言えば、アルバイトやパート、自営業も可能とあるのですが、やはり職業云々よりも安定した収入が必要なことが重要な点になります。
ということは、外国の方に関しては借りられないと言うことでしょうか。逆にダメとは書いていないから借りられるということでしょうか。
正確に言えば、明確に書いていないのでダメではないが、必ず借りられるとも言えない、といえます。
曖昧な答えになってしまいましたが、そもそも消費者金融での借り入れは審査があるということもあり、明確にダメともいいとも言えないという部分があります。
よって外国人の場合も同様に、「外国人」という括りだけではいいともダメとも言えないと言えます。一番確実なのは、自身で問い合わせする方がいいかもしれません。
ただ、これはSMBCモビットに限ったことではないのですが、申込可能としても、審査の段階では商品概要に記載されているモノ以外にも書類提出の必要が出てくると考えておいた方がいいです。
そもそも申込者が誰であろうと、審査によって借りられるか借りられないのかが決まります。
先の対象者の内容にあったように年齢もそうですが、「安定した収入」という大切な条件があります。
これは、消費者金融が審査する際の判断の基本であり、外せない所です。安定した収入があるといことは、返済を滞りなく行うことができるということです。当たり前のようでいて、実は難しいことでもあります。それは、外国の人だろうが同じことです。
日本で生活する外国の人ももちろん多いのですが、日本に旅行に来る外国の方もここ最近かなり増えたと言えます。
消費者金融からお金を借りた場合、当然のように返済はその後毎月、それこそ下手をすれば8年も掛ってしまいます。(例え一括返済できようと、契約そのものは毎月返済が基本になっています。)なのに、自国へ帰ったとなると、カードローンの返済が上手くできなくなってしまう可能性がおおいにあります。
なので、返済を考えると、短期滞在者にはカードローンを利用することができません。これはSMBCモビットに限らず、カードローンを取り扱っている消費者金融全般に言えることです。
外国人の場合、消費者金融からお金を借りるには、日本での信用もそうですが、経済的や期間で見て返済に問題がないかどうかが大きく関係してきます。
SMBCモビットのホームページでは、はっきりと外国人の場合に必要な提出書類について記載はありません。これは、先に触れた申込者に対する条件でも触れていないのでわかりにくいでしょう。
しかし、きちんと毎月返済出来るかどうかを見極めるために、多くの消費者金融が外国籍の人には別で提出書類が必要になるようになっています。
また、カードローンに申し込むには、毎月の返済がきちんとできるよう証明する必要があります。(だからこそ短期滞在の旅行者は、借り入れができません。)
外国人かそうでないかは関係なしに申し込みをした人は、(審査に通るには)電話連絡が入っても必ず対応できるようにしておく必要もあります。
それ以外にも、返済が行われなくなった事態に陥った時に連絡が取れるようにしておく必要もあります。
提出書類については、大手消費者金融を中心に見てみると、外国の人が申し込みをするのにこれら、いずれかの書類が別に必要になってきます。
(外国人登録証明書)
これらは、日本に住んでいる外国人の方が所持しなければいけないカードになり、また本人確認の書類として使うことができるものです。
日本国籍の方は、運転免許証や健康保険証などが本人確認の書類として使えますが、外国人の方は在留期間の問題もあるので、こちらのカードが提出書類として使われます。
在留カードとは
中長期在留者(3ヶ月以上)の外国籍の方に入国の際に発行されるカードで、本人の証明となるものです。16歳以上は顔写真付き。記載内容は氏名、生年月日、性別、国籍、居住地、在留資格、在留期間、就労の可否などがあります。変更があれば、届け出の義務があります。
特別永住者証明書とは
戦前から日本に在留している外国人(主に在日韓国人や朝鮮人、台湾人など)を特別永住者といい、その人たちを法的に証明するカードが特別永住者証明書になります。(歴史的背景があるので、細かい説明は今回割愛します。)16歳以上は顔写真付き。記載内容は、氏名、生年月日、性別、国籍、居住地、有効期限などです。
外国人登録証明書とは
以前にあった外国人登録制度で中長期在留者が持っていたカードになります。2012年7月で制度が廃止され、導入された新しい在留管理制度により、今の在留カードへ切り替わっています。
カードローンでは、返済の問題もあります。と言うよりも返済の方が重要になってきます。
外国人の場合、誰もがそういう訳ではないのですが、状況やタイミングも含め、出身国へ帰国して連絡が取れないという場合が発生することも考えられます。いないとは思いますが、酷い場合には返済をしないで母国に逃げ帰ることも可能性としてはあります。
「そんなことはしない、ずっと日本にいる。」と言う人もいるでしょうが、個々での話ではなく、カードローン契約では、全体を見る必要があるので仕方ないでしょう。
日本人だろうがそうでなかろうが、そもそも知らない人にお金を貸すのは、その人がどういう人か厳しく見極める必要があります。(だから審査があります。)
在留期間がわかるこれらのカード(の写し)の提出が必要なのは、仕方ないかもしれません。
本人確認書類の件も含めて、審査があるという点では誰もが同じと言えます。ただし、お金に関する契約なので、あとでトラブルにならないようしっかりと契約内容を理解してもらわなければいけないという点では、多少なりとも審査が厳しくなってしまう可能性があります。
特に契約に関する書類は、日本語で記載されています。同じ日本人でも書類に目を通さずに後で問題になることもあります。日本語が分からない場合には、それ以上にトラブルになる可能性があります。
ですので、日本語が読める、書けるなどができないと、申し込み自体が難しいかもしれません。
SMBCモビットではまた電話での連絡が入る場合は、本人が対応することになります。
上手く対応できなければ、審査に通る可能性が下がってしまいます。これは、消費者金融の申し込み全般的に言えることでもあります。
SMBCモビット単体で考えると、商品概要から見て外国人でお金を借りることができるとは言い切れません。もちろん、全くダメと言う訳でもないのですが、かなり難しいと考えた方がいいでしょう。
そして消費者金融全体で見ても、提出書類が通常よりも多く必要だったり、日本語でのやりとりができるかどうかという点でも、審査に通る可能性が高いとは言えないでしょう。
しかし、ずっと日本で生活している人に関して言えば、言葉に問題はないでしょうし、何より安定した収入があって返済に問題ないかどうかが大きな審査の判断になるのは、他の人と同じと言えます。
日本に住んでいる外国人と言ってもいろいろな人がいます。自分の生活状況を考えて、申し込みの判断をしてもいいのではなないでしょうか。
それ以前に、これは誰もが同じですが、審査がある以上、そうそう簡単にお金が借りられるわけではないことは、頭に入れておいた方がいいかもしれません。